5つのストレッチでアトピーの改善を早めよう!

2023/09/14 | アトピー

この記事を書いた人

<p><a href="https://sadamori-seitai.com/author/takeshi-sadamori/" target="_self">貞森大史</a></p>

貞森大史

鍼灸師・柔道整復師。 自身も重症のアトピーを克服した経験を持ち、整体での症状改善を目指しアトピー回復整体を行っている。
5つのストレッチでアトピーの改善を早めよう

こんにちは。大阪府豊中市のさだもり整体 院長の貞森大史です。 この記事では「アトピーの改善を加速させるストレッチ」についてお話します。

ストレッチがアトピー改善を早めるってホント??って思っていませんか。

実際に、病院でもそんなの教えてもらったことが無いと仰られる方が、ほとんどです。また当院に来院される方のほとんどがしていません。

なので、今日はストレッチがアトピーを回復するのに、どんなに重要かというお話から、そのストレッチ方法までご紹介したいと思います。

ほんとに、やっている人とやっていない人では、回復のスピードが変わってくるので、このブログを読んだら即実践しましょう。

アトピーを根本から治したい方は、アトピーを絶対に完治させる方法をお読みください。

ストレッチがなぜアトピーの改善を早めるのか

ストレッチには、すでに皆さんが知っているような効果から、そんな効果もあるんだ!初めて知った~!などなど、色んな効果や役割があります。今回は、アトピー改善にどういった効果があるのかここで知っておきましょう。

血液循環を上げてアトピーを修復する栄養素をどんどん巡らせる

ストレッチは筋肉を柔らかくさせ、ケガの防止や姿勢の改善、痛みやシビレなどの改善・予防をしますが、アトピー改善では血液循環を良くして、皮膚の修復や再生に必要な栄養素を体全体に送る重要な役割があります。

皆さんが食べたり飲んだりした物は、胃の中で腐熟し分解され、腸で栄養素として吸収されます。その栄養素は血液と共に全身を巡り、傷ついた皮膚の修復に重要な材料になります。
アトピーを改善するには色々な方法や手段がありますが、それはあくまで方法や手段であり、最終的に治すのはあなたの体に流れる血液です。だから、筋肉が緊張していたり硬いままだと血液循環が悪く、アトピーを改善するのに悪影響を及ぼします。
実際に患者さんの体を検査している時に、アトピーが多く出ているカ所や症状が強い場所は、筋肉が硬くなっていたっり緊張したりしていて、治りも悪いことがほとんどです。

そうならないように、こまめにストレッチをして筋肉に柔軟性を持たせ、血液循環を良くしておくことがアトピーを早く改善させます。

自律神経が整いリラックスできる

ゆっくり、ゆったりと行うストレッチは、自律神経を整えリラックスさせる効果があります。

ストレッチを行う前と後で脳を調べたところ、前頭葉でα波(アルファ波:脳が発する電気信号のことで、だいたい8~13Hzのことをいう)が増え、心拍数を低下させ心身ともにリラックスした状態になります。
またα波が増加している状態だと、ベータエンドルフィンという脳の快楽物質と言われるホルモンが分泌されます。ベータエンドルフィンが分泌されると、ストレスを軽減させる効果があります。

こういった効果は自律神経を整え、副交感神経が働きやすくなり体全体がリラックスします。

以前にブログでもお話してきましたが、アトピーを改善するには自律神経を整えることが必須です。
自律神経が乱れていると、眠れない、汗をうまくかけない、痒みが強くでる、体温調整がうまくできない、腸内環境が くなるなどなど、アトピーが悪化する原因がてんこ盛りです。ストレッチをしっかりやって自律神経を整ましょう。

代謝を上げる

ストレッチを継続して行うと筋肉がほぐれ血流があがり、自然と代謝が上がるようになります。

代謝とは、体の中に取り入れた栄養素を使って酵素がおこす化学反応のことです。体内で分解や吸収された栄養素は生命維持活動に必要なエネルギーになったり、体の修復、再生、再構築に必要な材料を作ります。

実際、代謝が上がるとどんなメリットがあるのかというと、

  1. 汗をかける体になる(汗をかくと乾燥予防や皮膚のバリア機能・皮膚免疫が上がる)
  2. 皮膚のターンオーバーを促進させる
  3. 血流が上がり循環がよくなる
  4. 老廃物や毒素を排出しやすくなる

など、アトピーだけでなく体にも良い効果があります。

汗をかくとアトピーが悪化すると言って、ストレッチや運動をしない人がとても多いですが、汗を対策をきちんとすればアトピーが悪化することはほぼなく、反対にアトピーの改善をどんどん促します。なので、アトピーを治すためにストレッチをやらない意味はありません。当院では運動とセットで必ずやっていただきます。
※汗に過敏に反応してしまうアセチル蕁麻疹の方は、空調がしっかり管理されている室内でストレッチをしていくことから始めて頂きます。

また、ストレッチを朝に行うことで一日の代謝量が上がります。朝時間を作ることができたり、時間に余裕がある方は朝にストレッチを行うといいでしょう。

睡眠の質を上げる

寝ている子供

整わせストレッチは睡眠を誘発させたり質を上げます。なぜかというと、上記でも述べたようにストレッチは自律神経を整わせ副交感神経(体をリラックスさせる神経)を優位にする効果があるからです。

体が入眠しやすい状態は、副交感神経が優位になりリラックスできた状態にあります。リラックスすると体温がゆっくりと上がり、ある程度に達すると次第に下がり始めます。この下がり始めたときに睡眠を誘発させ、深い質のいい睡眠をとることができやすくなります。
ストレッチをするだけでも体温は少し上がるので、より寝やすくさせます。

よく眠れない、寝つきが悪い、深く眠れない時は、就寝の30~60分前にゆっくりストレッチをしましょう。

ストレスを軽減させる

職場環境、人間関係、育児に家事にと、現代社会においては精神的ストレスを受ける機会が増えているのではと感じています。また長時間労働や親の介護、天候、運動不足、加齢などの身体的ストレスも増えていると思います。
人間はこういったストレスを受けると、交感神経(体を緊張状態にさせて活発に体を動かそうとする神経)が上昇し体におおきな負担を与えます。交感神経が高まった状態が続くとストレスが溜まり続け体や内臓、精神まで疲弊し、アトピーが悪化しやすくなります。

そうならないようにストレッチをして、ストレスを軽減させたり、溜めないことが大切です。ストレッチは上記でも述べているように、副交感神経を刺激し体をリラックスさせ休養や睡眠をとり体の回復を促す神経です。

就寝前や仕事終わり、暇な時間、またストレッチをする時間を確保して、ゆっくりストレッチをしましょう。

5つのストレッチでアトピーの改善を早めよう

これから紹介するストレッチは、血液循環を良くし、自律神経も整えてくれるものです。私が自宅や職場でもできるだけ簡単にできるように選びました。しっかり読んで実行してください。

首のストレッチ

首は自律神経だけではなく様々な神経が通っている重要な場所です。

筋肉が緊張していると、血流が悪くなったり自律神経も整いにくくなります。また現代病の代表格でもあるストレートネック(スマホ首)は、首を痛めやすくヘルニアや脊柱管狭窄症などの神経症状を引き起こしやすくなり、幸せ物質と言われているセロトニンが出にくくなり自律神経失調症にもなる恐れがあるので、首のケアはしっかりしましょう。

女性が首を下に伸ばす

①頭の後ろで両手を組み、赤い矢印の方向に頭を下にさげて首を伸ばす。両手は添えるだけ。

【回数と時間】30秒を3セット
【注意】決して手の力で下にグイグイ伸ばさないこと。手の重みのみで首のストレッチをしましょう。

②写真のように両手を合わせ顎の下につけます。赤い矢印の方向へ両手でゆっくりと上げる。

【回数と時間】30秒を3セット
【注意】この時も手で上にグイグイ上げずに、気持ちいいなと感じるところで止める

左右に首を倒すのもいいので、ゆっくりやってみましょう。

手首足首のストレッチ

体の末端に近い手首や足首が冷えやすい方、また筋肉が硬くなっている方は、血液循環が悪い傾向にあります。

手首足首も、首同様に体で細い部分に神経や血管、腱、筋肉などが通っている大切な場所になります。またか体の部位名で「首」がつく部位は重要なパーツになりますので、しっかりケアしましょう。

手首を下にさげるストレッチ

①写真のように、片方の手を下に伸ばして手首と前腕の伸ばす。

【回数と時間】30秒を3セット
【注意】力任せに伸ばさないこと。伸びて気持ちいいなと感じるところで止める。

伸ばした状態で手首をゆっくり左右に動かすと、伸びる場所が変わるのでやってみよう。

②写真のように、片方の手を上に伸ばして手首と前腕の伸ばす。

【回数と時間】30秒を3セット
【注意】力任せに伸ばさないこと。伸びて気持ちいいなと感じるところで止める。

①と同じように、伸ばした状態で手首をゆっくり左右に動かすと、伸びる場所が変わるのでやってみよう。

③写真のように、片方の足を自分の体に寄せるように伸ばす。

【回数と時間】30秒を3セット
【注意】力任せに伸ばさないこと。伸びて気持ちいいなと感じるところで止める。

④写真のように片方の足にフェイスタオルを巻いて、自分の体に寄せるように(赤い矢印の方向へ)伸ばす。

【回数と時間】30秒を3セット
【注意】膝を曲げないこと。硬すぎて痛いときは少し曲げましょう。力任せに伸ばさないこと。伸びて気持ちいいなと感じるところで止める。

背骨のストレッチ

脊柱(背骨)には脳から続く脊髄(中枢神経)が通っている重要なところです。また自律神経も脊髄の近くを通り様々な内臓に分布していきます。

なので、脊柱の周りの筋肉が硬かったり、脊柱(背骨)一つ一つの動きが悪いと、自律神経が乱れやすく、整いにくい状態にあります。

そうならいように、背骨のストレッチで筋肉をほぐし、背骨の動きを良くしましょう。

①上の写真のように、四つん這いの状態になります。

②写真のように四つん這いになったら、背骨を反らすイメージで、お尻と頭を上にあげましょう。

【回数と時間】反らした状態で10秒キープ。
【注意】反らしたときに目線の高さの位置を覚えていおいてください。無理に反らす必要はありません。②と③を繰り返すうちに目線がどんどん上に上がってくれば、背骨がしっかり動いている証拠になります。

③次は、背骨を上に持ち上げながら、顔とお尻は下にさげます。(赤い矢印の方向に動かす)

【回数と時間】背骨を持ち上げた状態で、顔とお尻を下げて10秒キープ。
【注意】お尻と頭をしっかり下げること。

④ ②と③を繰り返すうちに背骨の動きが徐々に良くなってきますので5セットを目指して頑張りましょう。

胸郭のストレッチ

胸郭の中には肺があります。肺は呼吸おこなう重要な臓器です。この呼吸ですが、呼吸が浅い方は交感神経を刺激し筋の緊張を助長させます。だったら、深い呼吸をすればいいのでは?と思いますが、常に意識して深い呼吸をするのは非常に難しいです。なので、できる限りそうならないように胸郭まわりの筋肉を緩めておく必要があります。

この胸郭ストレッチは、胸郭周りの筋肉を緩めること。肺を大きく膨らませ動きを良くしておくこと。姿勢を少しでも改善することを狙いとしながら、一番の目的は深い呼吸が自然にできるようになることです。
深い呼吸ができるようになれば、自然と副交感神経優位になり、自然とリラックスができるようになります。すると、全身の神経や筋の緊張が緩みやすくなるので、夜が寝やすくなったり、痒みを抑えやすくなるなどの効果が期待できます。

①写真のように、体の後ろで両手を組みます。

②両手は腕上げながら赤い矢印の方向へ伸ばし、胸は大きく張りましょう。顔は上にあげる。

③この状態で、大きく深呼吸をします。

【回数と時間】深呼吸は5回を2セット。1日に2回はしましょう。
【注意】肺を、胸を、大きく膨らませるイメージで深呼吸しましょう。

骨盤のストレッチ・体操

骨盤は骨格のなかでもとても重要な存在であり、土台になります。骨盤が歪んだり回旋したりするだけでも痛みやシビレなどの症状が出てくるくらいです。その重要な土台の上には脊柱(背骨)と繋がっています。骨盤が歪んだり傾いていたりすると、背骨にも影響が出るので、しっかりと整えておく必要があります。

骨盤はストレッチと言うよりも、体操で普段から動きを良くした方がいいと思うので、ここでは骨盤体操としてお伝えします。また、上記でお伝えした「背骨のストレッチ」が、骨盤の前後ろの体操にもなるので、背骨のストレッチと骨盤体操は必ずセットでやるようにして下さい。

①写真のように四つん這いになり、骨盤(お尻)を左に振るように動かします。(赤い矢印の方向に動かす)

②次は骨盤(お尻)を右に振りましょう。これを繰り返ししましょう。

【回数と時間】左右10回ずつ。1日2回はしましょう。
【注意】できるかぎり、お尻のみを振るようにすること。お尻を振っている方の脇腹はキュッしめて、(上の写真で説明すると右にお尻を振っているので、右の脇腹をしめる)反対の脇腹は伸ばすようにしてください。

ストレッチの効果を倍にするポイント

よく患者さんにもお話するのですが、ストレッチはただやればいいというものではありません。適当にちゃちゃっと行うストレッチは正直ほとんどする意味がないでしょう。
ストレッチの効果を理解し、なぜアトピーに良いのかを知ったうえで、さらにポイントを押さえておくと効果は倍になります。なのでこの先をしっかり読んでおいてください。

継続すること

ストレッチは必ず毎日継続してください。1,2回行っただけでは意味がありません。毎日コツコツやるから効果があるんです。できれば朝起きたとき、就寝の60分くらい前にやると効果的です。

朝にやると筋肉を柔軟にし、循環を良くし代謝をあげたり、交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにさせます。夜は寝る前に時間をかけてじわーっとやるとリラックスできて寝つきがよくなります。

リラックスして行うこと

ストレッチをする時はしっかり時間を確保して、ゆっくりリラックスしながらしましょう。リラックスして落ち着いてしないと、副交感神経になかなか切り替わらずリラックスできません。

部活や体育など、運動やスポーツをする前によく「1、2、3、4」とリズムよく声をかけながらやるストレッチをやった経験があるかと思いますが、あれは動的ストレッチングといい、運動をする前に筋肉や体を温めるストレッチであり体をリラックスさせるストレッチではありません。

身体をリラックスさせるストレッチは、ゆっくりと静かに行う静的ストレッチを行うようにしましょう。

日中からこまめにすること

先ほど、時間をしっかり確保してストレッチをしましょうと言いましたが、日中からこまめにしておくと自律神経が整いやすくなります。

ストレッチは簡単にできる、首回しや手首や足首を曲げたり伸ばしたりするストレッチをやるだけいいです。体や筋肉の硬さを感じる部位があるなら、そこを伸ばすようにしましょう。

仕事の合間に、勉強の合間に、家事や育児の合間にしておくと、自律神経の波幅が緩まり整いやすくなるし、体のリラックスできる。自律神経は波のふり幅を抑えて安定させることにあります。

力任せにしないこと

ストレッチをやる時に注意してほしいことは、ぐいぐいと力任せにしてやることです。力任せでやると筋肉に強い刺激が伝わり反対に筋肉が硬くなり、交感神経を刺激し緊張状態になります。

そうならないよう、ゆっくりじんわりと、筋肉が伸びて気持ちいいなと感じるようなストレッチをしましょう。

時間をかける事

2~3分で終わるようなストレッチは、仕事の合間や勉強の合間など、息抜きや少しリラックスしたい時にやるようにして、朝や就寝前にやるストレッチは20分はかけてやるようにして下さい。

20分ぐらいかけてやるストレッチは副交感神経が優位に働き始め、体がリラックスするといわれています。全身ストレッチはより効果が出やすいそうです。

ストレッチでアトピーの改善を早めよう

ストレッチがいかにアトピーの改善を早めるか分かっていただけたでしょうか?ストレッチは、

  1. 筋肉を緩め血行を良くし、皮膚の修復や再生に必要な栄養を全身に巡らせる
  2. アトピー改善にとても大切な自律神経を整える
  3. 体をリラックスさせる
  4. 代謝をあげて皮膚のターンオーバーをのサイクルを早める

などの効果をもたらせます。上記のことを守って継続できれば、アトピー改善にはいいことばかりです。今やっていない人は、今日から始めてください。いきなりできない人は、短時間でも、上記のストレッチを2種類やるところから始めてください。慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。

さだもり整体でも『大阪でアトピーの整体施術』を行っております。病院や漢方、鍼灸院など様々な治療を受けてきたけど、アトピーが改善しなかったという方が多く来院されていますので、同じお悩みをお持ちでしたらお気軽にご相談ください。

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